日時 | 平成17年4月9日(土) |
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会場 | 沼津市民文化センター小ホール |
出演 | 解説:見どころ 観世喜正 狂言:「佐渡狐」 野村万之介 ほか 仕舞:「屋島」 観世喜正 仕舞:「吉野静」 観世喜之 能:「船弁慶」 シテ 桑田貴志 ワキ 村瀬 純 ほか |
昨年に続き、第2回目の能楽鑑賞会を沼津市にて開催致しました。演目が能「船弁慶」という人気曲であったためか、お蔭さまでチケットは完売し、当日は満席となりました。改めて、御礼申し上げます。
能「船弁慶」では、頼朝に追われ、都落ちして西国へ向かう義経を追ってきた静御前との別れのシーンが前半、後半は船出した義経主従に壇ノ浦の合戦で平家を統率した平知盛の亡霊が襲いかかるシーン、この静と知盛という、全く風情の異なる人物を同じ演者が演じ分け、義経は子方と呼ばれる子どもの役者が演じ、男女の情愛を生々しく描かないという能ならではの演出となっております。仕舞も「義経もの」で揃えました。「屋島」を若師匠の観世喜正、「吉野静」を師匠の観世喜之にお願いしました。
沼津公演の直前、3月24日に観世喜之は日本芸術院賞を受賞致しました。この吉報を沼津の皆様にもご報告申し上げ、私にとっても嬉しいことでありました。当日、丁度、桜が満開。お着物姿のお客様も多く見受けられました。春の麗らかな一時をお楽しみいただけましたでしょうか。来年も沼津公演が実現します様、日頃の活動と共に、進めていきたいと思います。