能楽師・桑田貴志 深川能舞台WEBサイト

公演レポート

第4回能楽鑑賞会(沼津)


日時 平成19年9月8日(土)
会場 沼津市民文化センター 小ホール
出演 解説「本日の見どころ」 観世 喜正
狂言「昆布売」 :山本 則直ほか
仕舞「景清」 :観世 喜之、 「巴」 :観世 喜正
能 「屋島」 :シテ 桑田 貴志/ツレ 小島 英明/ワキ 安田 登ほか

義経は嵐の海を、わずか五艘の船で強行突破。源平対決の第二戦は、四国の屋島で繰り広げられた。 能「屋島」では、平家の軍勢を前にして堂々と名乗る義経の姿、悪七兵衛景清と三保谷四郎との錣(しころ)引き、義経の身代 わりとなって矢先に倒れた佐藤嗣信、義経が命を省みず、落した弓を波間から拾い上げた事や最終戦・壇ノ浦の合戦での大勝 利など、いくさ物語が次々と語られます。

「屋島」あらすじ

都より西国へ下って来た僧(ワキ)が、讃岐国屋島の浦に着き、宿を借りようと浜辺の塩屋で主を待っていると、漁翁(前シ テ)と若い漁夫(ツレ)が帰ってくる。僧が都の人であると聞いた老人は、なぜか懐かしがって僧を塩屋に招き入れ問われる ままに、この屋島の浦の源平合戦の様子を語る。僧は、そのあまりに詳しい話しぶりに不審を抱き、名を尋ねると老人は源義 経の霊であることをほのめかして消え失せる。その夜、僧の夢の中に源義経(後シテ)が現われ、屋島の合戦での「弓流し」 の有様を再現し、修羅道での戦いぶりをみせる。と思ううちに夜も明け、義経達の姿も消え失せる。

過去の公演レポート一覧へ